プラスサムゲームとゼロサムゲーム

世の中の投資には期待値がプラスサムゲームとゼロサムゲームとマイナスサムゲームがある。

 

プラスサムゲームは期待値が投資額よりも大きくなるゲーム、ゼロサム、マイナスサムはそれがゼロもしくはマイナスになるゲームのことだ。

 

プラスサムゲームなんてあるの?という疑問を持つ方もいるかもしれないが、プラスサムゲームで一般的なものは株式投資が挙げられる。

 

しかしこれには条件がつく。

 

『長期的な』株式投資だ。短期的なトレードはどうしてもマイナス、ゼロサムゲームになる可能性はある。

しかし前回のブログの記事でも書いたがナスダックなどの指数をみると短期的には上がり下がりはあるにせよ、長期的には上がっている。

理由としては、国全体としては、成長をしようと頑張るからだ。

 

翻って日本を見るとどうだろう。ここ10年のTOPIXをみるとゼロサムゲームみたいなものだ。

条件によって異なるが、まあ大体プラスサムゲームということだ。

 

ゼロサム、マイナスサムゲームにはどのようなものがあるだろうか?

例えばFXが挙げられる。

どちらかの国の為替が上がれば片方の為替が下がる。全体としては得をしている人はいなくなるためこれはゼロサムゲームにあたる。

為替が常に上がり続けることはない。

むしろ手数料分マイナスになるということだ。

 

宝くじもはマイナスサムゲームの代表例だ。

買った瞬間に期待値が半額になるという代物だ。※しかし、宝くじにはワンチャン逆転ホームランという特性もあるため否定はしない、これはまた今度解説しよう。

投資はタイミングだというやつ

投資は低いときに買い、高いときに売る

 

そういう風に考えているやつはたくさんいるだろう。

もちろん結果的にはそうだが、どのような観点で今の値段が高い、安いと判断するのであろう。

 

マーケットではプロの機関投資家が凌ぎを削り、株価が適正か歪みがないかをチェックしている、そんな中であなたのなんとなく高い、安いの判断は当たるのだろうか?

 

今の値段が理論的には正しいのだ。

 

高いも安いも誰にもわからない。安いとみんなが思ったらあっという間に買い価格は上がる。

 

じゃあどうすればよいか…

自分にはよい銘柄がわかるというのであれば、それを買ってください。

そんなのわからないという人は、インデックス投資をオススメする。

日本ならTOPIX、アメリカならナスダックなどなど、世界にはその国毎の指数が存在している。

そこに投資すればよい。

 

下がるかもしれないじゃないか!

その通りだ。しかし世界は成長し続ける、資本主義を信じれないならば投資は止めなさい。

 

日本は成長してないじゃないか。

その通り。10年間でTOPIXは全く増えていない。しかし世界を見よ。アメリカのダウ、ナスダックはとっくにリーマンショック以前の高値を超えている。

 

世界に、最適に分散すれば、平均的なリターンを得ることができる。

タイミングを計る株式投資よりも楽チンでかんたんだ。

 

今まとまったお金がない人は積立投資もオススメだ。

ドルコスト平均法で平均的な取得単価になり、また自分のタイミングという判断ではなく決まった日に購入をしてくれる。

 

まああくまでも投資は自己判断で。

 

会社が悪いのは誰の責任か論

よく(僕が頻繁に経験しただけかもしれないが)経営者が『お前らが頑張らないからこういう結果になったんだ!』みたいな話は出てくる。

 

もちろん本当にそういう時もあるのかもしれない。

 

しかし大体は経営者の責任がほとんどだ。

 

1 社員が当事者意識を持たない

2 社員の能力が足らない

3 社員がオレの言った通りに実行しない

4 社員が根性なしで辞めてしまう

5 社員がウソをつく(◯月までできると言った、なぜできない?)

 

経営者が思う、社員言い訳はこんなところだろうか、、、(もちろんわかっていてハッパをかける可能性もあるので、そのケースは除く)

 

 

これらは全て経営者の権限において以下の方法で解決可能だ。

 

それは『仕組み作り』だ

 

まず、これらの問題点に共通する解決策としては、

『良い人材を集める仕組み作り』になる。

能力が足りない、当事者意識をもっていない、ウソをつく。。

もし仮にこれが働いている人間側に本当に問題があるならば、どうすれば良い人材が取れるのかを考えれば良い。

しかしほとんどの経営者はその会社で、考える良い社員とは何なのかを定義立ててすらいない。

抽象化されたものではなく、具体化されたものだ。

 

例えば、その会社における良いと考える社員とダメ社員を集め、SPI的なテストをうけさせ、その有意差を見る…学生時代どういう活動をしていたか…諸々とその会社で力を発揮するにはどのような人材かを具体化することができる。

これをやらずして、社員の能力が低いと言っている経営者はアホだ。

 

しかし、本当の問題はそこではない。

誰でも入社させてしまうような会社を除き中途なら2.3回程度の面接を潜り抜けてきている。

そうなると、実際そこまでのハズレ社員はいないはずだ(たまにはいるが)。

性善説的には、大体の人間はやりたいことがある、エキサイティングな仕事があれば、それなりに前向きに取り組む。

ではなぜ、上のような問題が起こるのか。。

 

第二の解決策は『組織の仕組み作り』だ。

 

当事者意識を持たない、根性なしで辞めてしまう、ウソをつく…これらは現在のあなたの会社がそういう仕組みになってしまっているからだ。

 

ウソをつくような状況に追い込ませる、当事者意識を持ちにくい組織体系、個人が会社に対して希望を持ちにくい…

 

例えば、とあるプロジェクトがスタートして、しばらく経っているとこの開発スピードだと事業が赤字になる可能性がある。

こういうバッドニュースを報告できるような仕組み、環境があるだろうか?とりあえず報告すると怒られるからできると言わせてはいないだろうか?

 

当事者意識を持ちにくいといいながら、どれだけ社員に権限を付与しているだろうか?

 

社員が辞めるというが、あなたの会社にこの先10年20年いたいと思わせる何か(ビジョンなのか、金銭面なのか)があるのだろうか?

 

そう考えると今まで社員が問題だと思っていたことは、大体は仕組み作りで解決できる。

 

まあほとんどの経営者は、社員のせいにするようなセリフを吐きつつ自分側に矢印を向けているはずだ。

そうでなければ、新卒や中途を取れるような会社には成長していない。

 

なので、上のようなことを言われたらそんなに気にする必要はない。

なぜならハッパをかけているだけだから。

 

 

 

戦争の予感

さて、イギリスが国民投票EU離脱を決めた。

 

短期的な経済の影響は置いておき、気になることがある。

第二次大戦後、局所で争いなどはあったにせよ。大戦という先進国同士の戦争は起こっていない。

その前提になっているのは、経済はグローバルに繋がっている。という前提があったからだ。

つまりは攻撃するとじぶんも困るというゲーム理論的な発想だ。

 

この前提が今回のイギリスの国民投票とトランプ氏の躍進で崩れようとしている。

 

ブロック経済的な施策が続くと、すべては自国で完結しているので、戦いを挑むネガティヴな要因が一つなくなる。

 

まだそこまでの雰囲気にはなっていないが、この心配が杞憂であることを望む。