会社が悪いのは誰の責任か論
よく(僕が頻繁に経験しただけかもしれないが)経営者が『お前らが頑張らないからこういう結果になったんだ!』みたいな話は出てくる。
もちろん本当にそういう時もあるのかもしれない。
しかし大体は経営者の責任がほとんどだ。
1 社員が当事者意識を持たない
2 社員の能力が足らない
3 社員がオレの言った通りに実行しない
4 社員が根性なしで辞めてしまう
5 社員がウソをつく(◯月までできると言った、なぜできない?)
経営者が思う、社員言い訳はこんなところだろうか、、、(もちろんわかっていてハッパをかける可能性もあるので、そのケースは除く)
これらは全て経営者の権限において以下の方法で解決可能だ。
それは『仕組み作り』だ
まず、これらの問題点に共通する解決策としては、
『良い人材を集める仕組み作り』になる。
能力が足りない、当事者意識をもっていない、ウソをつく。。
もし仮にこれが働いている人間側に本当に問題があるならば、どうすれば良い人材が取れるのかを考えれば良い。
しかしほとんどの経営者はその会社で、考える良い社員とは何なのかを定義立ててすらいない。
抽象化されたものではなく、具体化されたものだ。
例えば、その会社における良いと考える社員とダメ社員を集め、SPI的なテストをうけさせ、その有意差を見る…学生時代どういう活動をしていたか…諸々とその会社で力を発揮するにはどのような人材かを具体化することができる。
これをやらずして、社員の能力が低いと言っている経営者はアホだ。
しかし、本当の問題はそこではない。
誰でも入社させてしまうような会社を除き中途なら2.3回程度の面接を潜り抜けてきている。
そうなると、実際そこまでのハズレ社員はいないはずだ(たまにはいるが)。
性善説的には、大体の人間はやりたいことがある、エキサイティングな仕事があれば、それなりに前向きに取り組む。
ではなぜ、上のような問題が起こるのか。。
第二の解決策は『組織の仕組み作り』だ。
当事者意識を持たない、根性なしで辞めてしまう、ウソをつく…これらは現在のあなたの会社がそういう仕組みになってしまっているからだ。
ウソをつくような状況に追い込ませる、当事者意識を持ちにくい組織体系、個人が会社に対して希望を持ちにくい…
例えば、とあるプロジェクトがスタートして、しばらく経っているとこの開発スピードだと事業が赤字になる可能性がある。
こういうバッドニュースを報告できるような仕組み、環境があるだろうか?とりあえず報告すると怒られるからできると言わせてはいないだろうか?
当事者意識を持ちにくいといいながら、どれだけ社員に権限を付与しているだろうか?
社員が辞めるというが、あなたの会社にこの先10年20年いたいと思わせる何か(ビジョンなのか、金銭面なのか)があるのだろうか?
そう考えると今まで社員が問題だと思っていたことは、大体は仕組み作りで解決できる。
まあほとんどの経営者は、社員のせいにするようなセリフを吐きつつ自分側に矢印を向けているはずだ。
そうでなければ、新卒や中途を取れるような会社には成長していない。
なので、上のようなことを言われたらそんなに気にする必要はない。
なぜならハッパをかけているだけだから。